非結核性抗酸菌症

非結核性抗酸菌症について

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非結核性抗酸菌症(NTM)は、土壌や水中に自然に存在する抗酸菌によって引き起こされる慢性的な肺感染症です。
NTMは結核とは異なり、感染者から他の人に直接伝染することはありませんが、治療が長期にわたることが多く、放置すると肺の機能が徐々に悪化する可能性があります。

主な症状

  • ・持続的な咳
    NTMの患者は、長期間続く乾いた咳や痰を伴う咳を経験することが多いです。
  • ・息切れ
    病気が進行すると、運動や日常的な活動でも息切れを感じることが多くなります。
  • ・体重減少と倦怠感
    長期間続く病気の影響で、食欲の低下や体重減少が見られることがあります。また、全身的な疲労感や体力の低下もよく報告されます。
  • ・微熱や発汗
    夜間の発汗や微熱が続くことがあります。これらの症状は感染症が進行しているサインと考えられます。

非結核性抗酸菌症の原因

NTMは環境中に広く存在するため、日常的に吸い込んだり、接触することで体内に入ることがあります。
肺や気道が正常に機能している場合は問題になりにくいですが、以下の条件により、感染しやすくなる場合があります。

  • ・慢性肺疾患
    COPDや気管支拡張症など、既に肺がダメージを受けている場合、NTMに感染するリスクが高まります。
  • ・免疫機能の低下
    免疫抑制剤の使用や、HIVなどによる免疫力の低下がNTM感染のリスクを高めます。
  • ・遺伝的な素因
    嚢胞性線維症やカルタゲナー症候群などの遺伝性疾患がある場合、NTMに感染しやすくなります。

予防と生活管理

NTMは環境中に存在するため、感染を完全に防ぐことは難しいですが、以下のポイントに注意することでリスクを減らすことができます。

  • 水回りの衛生管理
    家庭の水回り、特にシャワーや加湿器など、湿気が多い場所にはNTM菌が存在する可能性があるため、定期的な清掃が推奨されます。
  • 禁煙
    喫煙は肺へのダメージを増加させ、感染のリスクを高めるため、禁煙が推奨されます。
  • 定期的な検診
    慢性肺疾患を持つ方や免疫力が低下している方は、定期的に医師の診察を受け、早期発見と治療を心掛けることが重要です。

当院では、非結核性抗酸菌症の診断と治療に関して専門的なケアを提供しています。
最新の診断技術を用いて正確に菌種を特定し、患者様に適した治療プランを提案いたします。
長期にわたる治療には、医師と患者様との連携が重要です。
症状が気になる方や、NTMの診断を受けた方は、ぜひご相談ください。



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