多焦点眼内レンズ
多焦点眼内レンズとは
従来、白内障手術で主に用いられる「単焦点眼内レンズ」は、近方、遠方、中間距離いずれか1つにピントを合わせることが出来ます。
「単焦点眼内レンズ」は、定めた焦点の距離はとても鮮明に見えるというメリットがありますが、焦点の合っていない距離はぼやけてしまいます。
「多焦点眼内レンズ」は、近方、遠方、中間距離にレンズの構造上複数箇所に焦点があるの為、複数の距離をしっかり見ることができます。
保険適用の「単焦点眼内レンズ」と比べて、「多焦点眼内レンズ」は選定療養の取り扱いになるため、手術費用は高額になります。
手術後にメガネの装用なしで日常生活を送りたい方には、適しており、おすすめな医療用眼内レンズです。
多焦点眼内レンズと
単焦点眼内レンズの違い
多焦点眼内レンズ | 単焦点眼内レンズ | |
---|---|---|
焦点の数 | 3つ | 1つ |
焦点距離 | 遠方・中間距離・近方 | 遠方・近方のどちらか |
乱視矯正 | 可能 | 可能 |
費用 | 選定療養 | 保険適応 |
多焦点眼内レンズが適している方
○手術後はなるべくメガネ装用をしたくない方
○日常生活は裸眼で生活したい方
○白内障以外に眼の病気のない方(少ない方)
○「ハロー・グレア」等の術後の副症状をご理解いただける方
○場合によっては眼鏡やコンタクトレンズが必要になることもある程度許容いただける方
多焦点眼内レンズが難しい方
●夜間に運転することが多い方
●手元を集中して見る作業が多い方
●見え方の質にこだわりがあるお仕事の方(デザイナー、カメラマン等)
●緑内障や網膜疾患など、白内障以外の眼の病気がある方
●視界見え方に対して特別に神経質な方